
忘年会で適当に料理を頼み、私の目の前にオムレツがやってきました。
「あ、それ美味しそう!」と私が箸を伸ばしたところ、隣に座っていたA君が、「あ、それダメ。中にチーズ入っているよ」と手でさえぎり、代わりに奥にあった春巻きの皿を持ちあげ、「これなら食える?」って聞いてきてくれました。
ビックリです。随分前に食べ物の好き嫌いの話題になり、たまたま私はチーズが苦手って言っただけのことを覚えていてくれました。
見た目も普通、雰囲気も普通、決して魅力的な男性とは言えない彼に、あれ以来少し意識している自分がいます。
同じ職場で働くNさんが夜、仕事絡みの用事で私の携帯に電話をかけてきました。
「あ、こんばんは。夜分遅くごめんね。今大丈夫?」の声が、あまりにセクシーで思わずドキっ!低くて深みのある声にちょっと恋してしまいました。普段、職場の人とは勤務以外で連絡を取り合ったり電話したりすることはないのですが、この日は急に退職することになった人の引き継ぎの件でどうしても私に相談しなくてはならない状態だったらしいのですが、ドキドキして最初、内容が頭に入ってきませんでした。
元々男性の声フェチではありますが、結構好みの声質と話し方だったので、見た目全然タイプではないはずなのに、すごく気になる存在になってしまいました。
職場では名字で呼ばれている私。
一般的な佐藤さんとか鈴木さんとかだと、社内にも数人在籍することから、下の名前やカワイイあだ名で呼んでもらっているのに、私はちょっと珍しい名字のせいか、どこに行っても、名字のまま『●●さん』と呼ばれています。
そんな私のトキメキ体験はズバリ、普段はそう呼ばないのに、急に名字の頭文字を引っ張って○○ちゃんと呼んでくれたこと!呼ばれ慣れていないので、正直すごく恥ずかしかったのですが、同時にものすごく嬉しかったんです。
その後も普段は●●さん。飲み会で、ちょっといい雰囲気になった時には○○ちゃん。これ、結構気に入っています。
先輩Eさんと共に、半年程同じプロジェクトにつくことになりました。 普段、Eさんとはあまり私用の会話はなく、専ら会話はホウレンソウ(報告、連絡、相談)。
淡々と仕事をこなすタイプのEさんは、比較的口数が少なく、自分にも他人にも割と厳しいイメージです。 半年後、無事プロジェクトが終了し仲間と打ち上げに行きました。
特別な責任感からの開放からか、みんないつも以上に笑顔でとてもいい雰囲気。
Eさんと仕事以外の話が出来たのも嬉しかったのですが、一番心に残っているのが「ホント、頑張り屋さんだよね!」と支社の人達の前で褒めてくれたこと!頼りがいのある先輩が実はちゃんと見ていてくれたこと、そしてそれを本人に直接ではなく、他人の前で褒めるというEさんのスマートな行為を見て、今勝手に片思いさせてもらっています。